アニュアルレポート(AR)の冒頭に掲載される経営者からのマネジメントメッセージは、読者が最も関心を寄せ、かつ最も重要視するセクションといわれ、その出来栄えがARのクオリティを左右すると言っても過言ではありません。
なぜなら、ARを読む株主・投資家の多くは、そこに掲載される業績・財務データなどの定量情報以上に、経営者のものの考え方や経営の方向性など定性的な情報を評価・分析することで、その企業が投資先として信頼に値するか否かを見極める一助にしているからです。
それだけに、ARのマネジメントメッセージの執筆・編集にあたっては、記載内容から表現・言葉使いに至るまで、細心の注意を払う必要があります。これを怠り、安易に作成したマネジメントメッセージは、株主・投資家からの信頼を失墜するだけではなく、長期的には企業価値をも棄損する結果になりかねません。
当社は、IR先進国の米国で開発されたIRコミュニケーションの評価・分析手法である「リッテンハウス・メソッド」の導入により、ARにおけるマネジメントメッセージの評価および改善提案サービスを提供しています。
貴社アニュアルレポートの社長メッセージについて、その評価・分析をはじめ、改善提案を行います。
- 「リッテンハウス・メソッド」による6カテゴリーコンテンツの評価・分析を行います。
- 信頼を損なう「Fog表現」の洗い出しを行います。
- コンテンツ、表現の両面から、マネジメントメッセージの改善提案を行います。
6つのコンテンツ評価項目
「リッテンハウス・メソッド」では、企業や経営者の信頼度を評価するために、メッセージコンテンツを次の6つのカテゴリーから分析します。
- 資本管理
- 経営戦略
- 経営ビジョン
- ステークホルダー関係
- リーダーシップ
- 説明責任
Fog表現とは?
Fog表現は減点ポイント。少ない方が望ましいとされています。
- 不明瞭表現、意味不明表現
- ごまかし表現
- 論理的矛盾、非一貫性
- 婉曲表現、抽象表現
- 専門用語、難解用語 ほか
リッテンハウス・メソッドとは?
米国で開発された「リッテンハウス・メソッド」は元来、投資家のために開発された投資先評価モデルであり、企業やトップマネジメントについて、その説明責任能力や信頼度をアニュアルレポートのマネジメントメッセージの分析を基にレーティングするというものです。これをアニュアルレポートのマネジメントメッセージの品質向上のために応用し、メッセージの信頼性や率直性を高める画期的な手法です。