株式会社JVCケンウッド|統合報告書2025

PROJECT
株式会社JVCケンウッド 統合報告書2025

OUTLINE
株式会社JVCケンウッド様は、日本のオーディオ黎明期に高音質のオーディオ関連製品を数多く生み出してきた株式会社ケンウッドと家庭用ビデオ規格であるVHSの生みの親である日本ビクター株式会社が経営統合して2008年に誕生しました。
「通信」「映像」「音響」という3つの技術領域をデザインの力で融合し、新たな価値を生み出すという経営方針のもと、「感動と安心を世界の人々へ」届けるという企業理念を軸に価値創造を行っています。具体的には、人々が「安心」できるまちづくりに寄与するセーフティ&セキュリティ分野、車室空間における「感動」と「安心」を追求するモビリティ&テレマティクスサービス分野、音楽や映像を通じて人々に「感動」を届けるエンタテインメント ソリューションズ分野の3分野で事業を展開しています。現在は、無線システム事業やモビリティ&テレマティクスサービス分野における海外OEM事業をはじめとしたBtoB領域での存在感が増しており、事業環境の変化に柔軟に対応した事業ポートフォリオ変革を実践しています。


POINT
統合報告書2025では、冊子全体のストーリーに一貫性を持たせた上で、株主・投資家に長期的な利益成長を確信させることを目指しました。そのために、まずは長期ビジョンとサステナビリティ、中期経営計画がどのように紐づいているのかを整理しました。加えて、企業価値の最大化に向けて「変革と成長」をさらに進化させるべく進めている事業ポートフォリオ変革の具体策を明示しました。これにより、JVCケンウッド様が、今後何を軸に成長していこうとしているのかを明確にしました。
詳細は以下の通りです。

情報の整理と要素間のつながりを提示
コンテンツ間の情報の結合性強化を目的とし、長期ビジョンとサステナビリティ、中期経営計画がどのように紐づいているのか、関連性を体系的に整理・可視化しました(P14–15)。自社の利益成長のみならずサステナビリティの考え方も交えながら、過去(VISION2023)~現在(VISION2025)~未来(長期ビジョン)、そして企業理念「感動と安心を世界の人々へ」実現の道筋を示し、JVCケンウッド様ならではの価値創造ストーリーを描きました。併せて、冊子全体を通してP14–15を踏まえたコンテンツの内容とすることを意識し、ストーリーに結合性を持たせました。

長期的な成長に向けたストーリー構成 
事業ポートフォリオ変革の具体策を明示するために、事業ポートフォリオ戦略の全体像(P18–19)を示すページを新設しました。中長期的な企業価値向上の観点から経営資源の適正な配分を行うことで、継続的に事業ポートフォリオの最適化を図っていく意思を示し、さらに、マネジメントの方針や各事業の戦略の方向性を明確にすることで、今後の成長に対する読者の納得感を醸成することが目的です。その上で、成長牽引事業である無線システム事業と海外OEM事業の戦略と進捗、今後どのように成長していくのか(P20–23)を、それぞれの事業を代表する子会社の社長の言葉で具体的に語り、成長の加速とその継続性を読者に確信させることを意識した構成としています。

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