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外国人ファンドマネージャーの種類とその視点

近年、日本企業における外国人持ち株比率が極めて高くなり、外国人投資家の影響力が増している。メディアでは、外国人投資家がROEの改善やコーポレートガバナンスの強化などを、日本企業に要求していることが採り上げられている。本レポートでは、外国人投資家の中心である外国人ファンドマネージャーの実態に迫ってみる。

外国人ファンドマネージャーは、大きく3つの種類に分けられる。すなわち、グローバル株ファンドマネージャー、(日本を含む)アジア株ファンドマネージャー、日本株ファンドマネージャーである。以前は、日本株ファンドマネージャーが多かったが、日本株の長期低迷とアジア株の成長性から、日本株ファンドマネージャーが減少し、アジア株ファンドマネージャーが増加している。

日本株ファンドマネージャーは、日本株のみに投資するため、幅広い業種でポートフォリオを構築する。その結果、それぞれの業種の中で企業を相対比較することになる。例えば、ソニーとパナソニックなどを比較して、業界内で相対的に魅力的な企業をポートフォリオに組み入れる。一方、アジア株ファンドマネージャーは、その業種内相対比較が、日本ではなく、アジア全体での比較になる。例えば、ソニーと比較するのは、サムスンということになる。ここで、他のアジア企業と比較して、日本企業のROEが低いとかといった議論になる。グローバル株ポートフォリオマネージャーの場合は、世界の中での日本という視点になる。その結果、組み入れられる日本企業の数は限られる。業種内での比較さえも行わない場合がある。例えば、日本の民生用電機業界に魅力がないとなると、この業種で、まったく日本企業を組み入れないといったことが行われる。

以上のように、同じ外国人ファンドマネージャーといっても、運用するファンドによって、企業を選択する視点が異なる。その結果、企業への質問や提案も変わってくる。したがって、彼らのポートフォリオの種類を知ることは重要である。それによって、彼らがどの企業群と比較して意見を言ってきているのか理解することができる。

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